幻の極小黒大豆「黒千石」
先日、神戸と淡路島から来て下さったお客様に、黒千石という極小粒の黒大豆の収穫体験をしてもらいました。どれくらい極小粒かというとこんな感じです。
左から黒千石、黒大豆、小豆、みずくぐり(青大豆)、ふくゆたか(白大豆)です。
うちで無農薬無肥料で育ってくれたお豆ちゃんたちです。
黒千石は、無肥料だから小さいわけではなく、元々小さな品種なんです。
栄養価が普通の大豆よりも高い為、軍馬の飼料としても使われていましたが、1970年代には、ほとんど生産されなくなり、幻の黒大豆と呼ばれているそうです。
そんな希少な黒千石を丹波で農業研修させてもらい今でもお世話になっている小橋さんのところで、ずっと種採りして、毎年作っておられます。
馬ではなく、人がどうやって食べるのかというと、炒ってお茶にしたり、ご飯と一緒に炊いたりします。粒が小さいので、炊飯器でそのまま炊けちゃいます。
篠山は黒豆、丹波は小豆
ちなみに丹波は、今、黒豆やら小豆やら豆の収穫や選別の真っ最中です。よく「丹波篠山」で、篠山市と丹波市が一括りにされたり、ごっちゃにされたりしますが、違います。
名産品も一応、篠山が黒豆で、丹波が小豆です。
上の写真でもわかるように、小豆って四角いんです。立つんです。
特産品だけあって、イメージキャラクターの「あずきー」も、四角いです。
農林水産省のHPによると、煮たときに皮が破れにくい特性を持ち、いわゆる「腹切れ」が生じにくいことから、切腹の習慣がない公卿(くぎょう)の官位である「大納言」と名付けられたそうです。
だから煮て割れる小豆は、大納言ではないので、もし大納言小豆を買って割れたら、「大納言じゃない!」と返品しにいって下さい。「何言ってんねん、この客」と思われると思いますが・・・
小豆の中の小豆
小豆について何でこんなに熱く語れるのかというと、実は私が丹波に移住したきっかけのひとつになったのが、東中で在来種の「丹波黒さや大納言小豆」を栽培されている柳田さん夫妻との出会いだったからです。柳田さんとの出会いの話をすると長くなるので、また違う機会にさせてもらいます。
同じ大納言小豆でも、東中で柳田さんがつくっているのは、発祥の地だけあって、丹波の他の地域で栽培されている小豆とは違います。
さやの色が黒いんです。
普通は、左のように茶色いんです。
不思議な事に、「東中」じゃないと黒くならないそうです。
その他、色々特徴ありますが、詳しくは柳田さんのHPをご覧下さい。
むっちゃ美味いおはぎや、小豆で作ったお味噌なんかも販売されています。
うちの店からも近いので、丹波にお越しの際は、セットで宜しくお願いします。
まだまだ豆についての豆知識はありますが、今後マメに書いていこうと思いますので、今日はこの辺にしときます。
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