三心五観とは、精進料理の言葉で、
食事を提供する側の心得「三心」、頂く側の心得「五観の偈」を合わせた造語です。
三心
「喜びと思いやりと大きな心を持って料理しよう。」
・喜心(作る喜びもてなす喜びを持って作る)
・老心(相手を思いやり親切丁寧に作る)
・大心(囚われず深く大きな心で作る)
五観の偈
「感謝し、反省し、心を整え、 心身の成長の為に食事をして道の成就を目指そう。」
・一つには功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
(この食事ができるまでに携わった多くの方々の苦労や食材の尊さに感謝しよう)
・二つには己が徳行(とくぎょう)の全欠と忖(はか)つて供に応ず。
(自分がこの食事を食べるにふさわしい行いをしたかどうか、反省しよう)
・三つには心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
(むさぼり、いかり、ねたみの心を制し、正しい心と行いをもっていただこう)
・四つには正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療ぜんが為なり。
(単に空腹を満たすためではなく、心身を養う薬としていただこう)
・五つには成道(じょうどう)の為の故に今此の食(じき)を受く。
(道の成就を目指し、この食事をいただこう)
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